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長寿命化住宅って何? 読んで字のごとく・・・住宅の寿命を長くする。
日本の住宅寿命は約27年と言われ、アメリカの約64年、イギリスの約84年に比べると
はるかに短命です。
そこで、住宅を定期的に的確にリフォームしながら、壊しては建てるサイクルをなくし
寿命の長い家づくりをしようという意味合いです。
1973年くらいまでは、毎年 年間100万戸以上の新築が建てられた時代がありましたが
その時期の住宅は、狭くで質も悪く、ご存知の通り、中古の市場でほとんど評価されません。
では、その「長寿命化リフォーム」の内容とは?
スケルトン&インフィル という言葉をお聞きになられたことがありますか?
スケルトン(柱・梁・床等の構造躯体)
インフィル(住戸内の内装・設備等)
これまでのリフォームは、壁や床、天井をきれいにする とか、キッチンや洗面、浴室など設備を
新しくする 、 壁を塗装したり・・・の、いわゆるインフィルが大半でした。
そこでこれからは、きれいにするだけではなく、家を長持ちさせるために
柱や梁、床などの構造躯体(スケルトン)の耐久性を強化させ、
安心な住宅づくりをしよう と呼びかけられているのです。
耐震化、省エネ化、バリアフリー化などを考慮に入れながら、
10年程度のライフステージを単位にリフォームを実行し、
いつ、どんなリフォームをしたのかを履歴として残していく。
今、不動産流通業界では、
住宅性能や履歴情報に基づき中古住宅を高く評価しようという動きがあります。
長期優良住宅であれば、その後の的確なリフォームを行えば市場に適正に評価されるのです。
住宅寿命の長い国のように、デザインもよく耐久性にも優れ、住み心地にいい可変性のある住宅。
古い住宅を一つの家族でなく、市場を通じて代々引き継いでいく社会を目指したいものです。
お読みいただき有難うございました。
12月12日のセミナーを参考にしたコラムでした。木戸
最後に
人によって 住まい方や満足度、こだわり度などで相当差は出るのですが
アバウトな金額差を参照していただきたい。
以下、一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会によるものです。
既存住宅をリフォームで長持ちさせる=長寿命化リフォームの取り組みについて
住宅を30年毎に建て替えた場合の住宅費負担は
建て替え30年毎の90年後⇒累計7800万円
10年~20年に長寿命化リフォームした場合の住宅負担は
長寿命化リフォームの90年後⇒累計5300万円
参考文献
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会発行 「長寿命化リフォーム」の提案