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2011.05.09新築&リフォーム&リノベーション~住まいづくりのプチポイント vol.5

コラム

震災、津波、原発事故、停電の影響で激動の一週間。
様々な業界に影響が出ている中で、住宅業界にも設備や建材の入荷や在庫、納期に
影響が大きく出ています。

震災の次の日、12日からJRのダイヤも改正になり
私にも影響が・・・
朝の電車、ホームへ着いた途端に。。。『ああ。、、行っちゃった。。。』
姫路駅で改正時刻表をもらい、姫新線のホームへ。。。
また、電車が。。(><)。。

やむなく、同僚が駅まで車で出迎えてくれるとの事。
申し訳ないけど甘えちゃいます(^^)/
『あっ車が来た来た!』
あ~ ふわぁ  バタッ””

「何ということでしょう。。。」
。。目の前が灰色   。。。

つま先が上がっていないんだぁ・・・
何十年ぶりかに、お風呂にひざを押さえて入りました””

突然ですが、熟年って~何歳くらい?
辞典によると、はじめは老年の意、次いで中高年の意で用いられるようになったらしい。

さて今日は、<<熟年の住まいづくり>>について

どうぞよろしくお付き合いください。木戸
H23/3/20

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40才前後から50才以上で、新築やリフォーム、リノベーションを考える時に
その後10年~15年くらいは、そのまま住める家を希望されるでしょう。

住まいの部屋別に住環境を考えます。

家に帰り、生活する。次の日の朝、また出かける。
もしくは、家でリラックス。

思いっきり、想像してみて下さい。
病気や怪我をした際・・・あるいは15年~20年後、
例えば、今のあなたの足に5キロのおもりをつけ肩に5キロの荷物を背負った感じ。

道路から玄関までのアプローチ。
玄関でくつを脱ぎ、ホールに上がる。

買い物を持って扉を開けキッチンへ。
手を洗い、着替えをする。
洗濯物を取り入れる・・家事をする。
お風呂でリラックスetc.

普段は何気なく歩いたり走ったりしている場所を、重くなったあなたは
どんな風に動いていますか?

玄関の上がりがまちで『よいしょ』椅子から立ち上がり『こらしょ』
階段を上がると『どっこいしょ』

誰にもやってくる老い
その備えは、やはり自分で準備するべきものです。

『備えあれば憂いなし』と言いますが、備えておいた方がいいに違いありません。

①アプローチ・外構:階段や飛び石、砂利道などは家の雰囲気は出してくれますが、
          つまづく原因になります。
            ↓
       なるべく段差のない緩やかなスロープ
       段差がある場合は、手すりをつけられる準備

②玄関:ポーチに立ち、玄関扉を開閉する際に、ゆったりスペースはありますか?
       把手は操作しやすい? →引き戸だと使いやすいですね。
      
       玄関ホールの上がりがまちをスムーズに上がれますか?
            ↓
       手すりがあるとラクですね。
       くつの脱ぎ履き時にフラフラしない?→椅子があると安心。

③廊下:肘や手で体を支え、移動できますか?
            ↓
       できれば、手すりを取り付ける壁の下地があると
       手すりが必要になった際、すぐに取り付けられる。

④階段:昇り降りの際に体のバランスを保てますか?
       両側に手すりがあると便利です。
       なるべく高齢者の部屋は1階に設けましょう。

⑤トイレ:腰かけタイプでしょうか?立ち座りの際、自力で動作できますか?
       立つ座りに際して、勝手のいい場所に手すりを取り付けましょう。

⑥洗面・脱衣室:冬に裸になるとヒヤッとしませんか?
            ↓
       裸になる脱衣室は暖房など効かせるようにします。

       廊下から入る扉が開閉しにくい?
            ↓
       半間の廊下に面している場合は、できる限り引き戸にしましょう。

⑦浴室:段差があり、またぐ動作が大変ではないですか?
            ↓
       すべりにくい床材を選びます。
       温度差が少ないように浴室をシャワーで温めたり
       暖房付き換気扇を設置します。

⑧キッチン:鍋をかけっぱなしの際、警告してくれますか?
            ↓
       緊急な場合、元を切らないでも火が消えてくれる。

       水栓は操作しやすい? 家の中の水栓操作が同じ動作で出来ますか?

⑨寝室:できれば、ベッドの生活に慣れておく方が動作に負担が少ない。
       たたみの部屋の場合、ふとんの上げおろしや体を起こし立ち上がる動作は?
            ↓
       押入れの収納の方法を工夫をしましょう。

ザッと気になる項目をあげてみましたが、いかがでしょうか?

熟年の住まいを考えるポイントや、その準備方法などは他にもいろいろありますが
実際にプランづくりの際にご自分の将来を想像してみてください。